「ペインクリニックでブロック注射を3回打ったけど、また戻ってきた」
うちに来る人の中で、こういう経緯を持っている人はかなり多いんですよ。
注射したその日かその翌日はラクになる。でも1〜2週間もすれば同じ痛みとしびれが戻ってくる。それをずっと繰り返している。そのうち「注射も効かなくなってきた」という人まで出てくる。
整骨院も整体も何軒か試した。でもどこでも「施術しているときだけラクになる感じで、根本的には変わらない」。そういう話をよく聞きます。
今回は、整形外科に12年勤めた整体師として、ブロック注射が効かない坐骨神経痛の話を正直に書きます。さいたま市緑区・川口市・東浦和でこういう状態で困っている人の参考になれば。
坐骨神経痛とは何か(結論から言うと、病名ではなく症状の総称)
坐骨神経痛というのは「病名」ではなくて「症状の名前」なんですよ。
お尻から太もも、すね、足の先にかけてしびれや痛みが走る。それを坐骨神経痛と呼んでいる。原因は人によって全然違う。椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群・すべり症など、いくつかの病態が坐骨神経を刺激することで同じような症状が出る。
ここが重要で、同じ「坐骨神経痛」という言葉を使っていても、原因が違えば有効な治療法も違ってくる。ブロック注射で良くなる人と良くならない人が分かれるのは、主にここが理由です。
ブロック注射が効かない本当の理由
整形外科にいたころ、ブロック注射を打っても改善しない患者さんをたくさん見てきました。なんで効かないのかをドクターたちと話していたこともある。
ブロック注射というのは、痛みの信号を伝える神経をブロックする、あるいは炎症を抑える薬を神経の周囲に直接届ける方法ですね。急性期の激しい痛みには効果が出ることがある。
ただ、これは「神経を圧迫している原因」を取り除いているわけじゃないんですよ。圧迫している構造は変わっていないまま、痛みの信号だけを一時的に遮断している。だから「また戻る」わけです。
それに、坐骨神経痛の原因が「骨や椎間板による神経の圧迫」ではなく、「お尻の奥にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫している」タイプの場合は、注射はそもそも届きにくい。梨状筋症候群と呼ばれるケースですね。
うちに来る人の中には、MRIで「異常なし」と言われているのに足がしびれてつらい、という人が結構います。そういう場合は梨状筋が原因のことが多い。
「変形や狭窄がある=それが痛みの原因」とは限らないんですよ、マジで。整形外科のリハビリ室でも、その話は普通にしていました。
整体でできること、できないことを正直に言うと
整体で椎間板を元の形に戻したり、骨の変形を治したりはできません。構造の問題に手術なしでアプローチするのは無理です。それは正直に言います。
ただ、坐骨神経痛の全員が「手術が必要な状態」というわけじゃないし、全員の原因が「骨の問題」でもない。
梨状筋が原因のタイプ、仙腸関節の動きが固くなっているタイプ、骨盤周りの筋肉が過緊張してしまっているタイプは、整体でしっかりアプローチできます。こういうケースが坐骨神経痛の中では決して少数じゃない。
「どこに行っても注射しても変わらなかった」という人が来てくれて、状態が変わることは実際にあります。ただ、「絶対治ります」「手術しなくて済みます」は言えません。来てもらって、どのタイプの坐骨神経痛なのかを見てみないことには。
うちに来る「ブロック注射が効かなかった坐骨神経痛」の人の共通点
さいたま市緑区・川口市・東浦和から来てくれる、こういう状態の方に共通しているのはだいたい同じ流れです。
病院でMRIを撮った。何かしらの所見が出た(または「異常なし」と言われた)。ブロック注射を何度か打った。効いているうちに様子みましょう、と言われた。そのうち効かなくなってきた。整骨院や別の整体も何軒か試した。「施術後だけ一時的にラク」という繰り返し。そのまま1年、2年が経った。
「もう良くならないと思っていた」という人が来てくれることもあります。最初の施術で必ずやること:どこが、どういうメカニズムで坐骨神経を刺激しているのかを絞り込む作業です。骨が原因なのか、筋肉・筋膜が原因なのか、その両方が絡み合っているのか。ここをちゃんと見ないと施術の方向性が決まらないじゃん、っていう話なんですよね。
FAQ:坐骨神経痛とブロック注射について
Q1. ブロック注射を何度打っても坐骨神経痛が改善しません。整体に意味はありますか?
ブロック注射が効かない場合、骨・椎間板ではなく筋肉(梨状筋など)が原因の可能性があります。そのタイプなら整体でアプローチできるケースが多い。ただ、見てみないと判断できません。まず来院して状態を確認させてください。
Q2. お尻から足にかけてしびれています。坐骨神経痛は何科に行けばいいですか?
最初は整形外科でMRIを撮ることをすすめます。「骨・神経の問題なのか、それ以外なのか」を画像で確認するのは大事です。そのうえで、保存療法を続けても変化がなければ、整体・鍼灸という選択肢を検討する流れです。
Q3. MRIで「異常なし」と言われたのに足がしびれます。原因は何ですか?
梨状筋症候群の可能性が高い。梨状筋はお尻の奥にある筋肉で、ここが固くなったり緊張すると坐骨神経を直接圧迫します。MRIには映りにくいタイプです。このタイプは整体での改善が期待できます。
Q4. 座ったまま長時間いると坐骨神経痛がひどくなります。整体を受けても大丈夫ですか?
座位で悪化するタイプは梨状筋・仙腸関節が関わっていることが多い。施術自体は横になった状態で行うので来院に問題はありません。むしろ「座ると悪化する」という情報は、原因の絞り込みに役立ちます。
Q5. 手術を勧められている坐骨神経痛です。整体で手術を避けられますか?
「整体で手術を回避できる」とは断言できません。状態によっては手術が最善の選択のこともある。ただ、整形外科で12年働いた経験から言えるのは、「手術を決める前に、筋肉系・関節系のアプローチを試してみる選択肢がある」ということです。それで状態が変わる人も実際にいます。判断はそのうえでしてください。
東浦和駅前整体院|院長 中村新
さいたま市緑区東浦和で慢性腰痛・脊柱管狭窄症・ヘルニア専門の整体院を運営。
川口市・さいたま市全域から来院多数。
柔道整復師・鍼師・きゅう師/整形外科12年勤務・リハビリ主任2年/治療・施術歴24年











